シンガポール起業のメリットとは?先進国ならではのデメリットもある?


上海でかれこれ9年ほど会社経営している須野です。こんにちは。

「海外で起業」というとよく名前が挙がるシンガポール。いわずと知れた、東南アジアの都市国家です。

アリ?ナシ?

「ビジネス環境が整っている」というイメージもあり、ビジネスマンの注目を集めやすいシンガポールですが、本当に創業がしやすいのでしょうか?私たち、海外起業家にとってのメリットとデメリットを書いてみたいと思います。

まずはどういう国かおさらいしておこう

あなたにとっては言わずもがなの部分も多いでしょうが、シンガポールとはどういう国か?をおさらいしておきたいと思います。

人口約540万人の小国ながら、一人当たりGDPが52,887ドルとアジア2位、世界でも8位の経済強国として知られています。また、IMD・WEF・IFCの3つの国際競争力ランキングで常にトップ3に入っている、唯一の国です。

日本と比較しても、一人当たりのGDPでは50%ほども上回っており(日本は35,203ドル)、日本を飛び出して海外で独立・開業したい人たちの耳目を集めるのも納得できますね。

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どんな産業が盛んかというと、まず海運・航空産業。中東やヨーロッパとアジアを結ぶ地点にある国だからです。また外資を積極的に導入して工業化をすすめ、現在は金融センターとしても定評があります。観光業も力を入れていて、「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」やカジノの「マリーナ・ベイ・サンズ」などは有名ですね(マーライオンしかない!などと揶揄されたのは昔の話です ^^; )

「ビジネスがしやすい」というイメージがある理由とは?

シンガポールが起業家にとって人気がある理由は、「起業・創業がしやすい」というイメージがあるからでしょう。実際、アジアにありがちな法人設立にともなう面倒さ(コネ・人脈がないとうまく進まない、とか)がなく手続きが透明だったり、スタートアップ向けのビザ取得プランが充実していたり(「Enter Pass」と呼ばれます)と、制度的にはかなり安心感があり、シンガポール起業のメリットが感じられます。

現地フリーペーパー2

現地の日本人社会ではフリーペーパーが生活ツールとして根付いている

また、法人税率が17%と低い、個人所得税率も最高で22%と、税金が安いというのも大きなメリットです。加えて、キャピタルゲイン課税も配当課税も相続税もゼロなんですよ。そもそも起業しよう!という人たちは「金銭的に恵まれたい」という動機も大きいはずなので(笑)コストとしての税金が安くてすむというのはありがたい話ですよね。

逆に、先進国だからこその、やりにくい部分もある

では、シンガポールでの起業はメリットだらけなのか?というと、必ずしもそうではないです。物事には、裏表があるものです。

まず、独立開業を志す若者にとってのシンガポールのデメリットは、コストが高すぎるという点です。事務所や住居の家賃、交通費、人件費は東京の倍から3倍はかかると言っても大げさではないでしょう。もし家族がいるなら家族の食費や、教育費までも気にしないといけないですね。こちらも非常に高い。2014年のランキングでは、ありがたくないことに「世界で最も生活費の高いランキング」の1位にシンガポールが入ってしまっています。ちなみに我らが東京は6位。

※The Economist Intelligence Unit(EIC)発表「Worldwide Cost of Linving2014」より

多額の資金を準備しないカタチでの起業をお勧めしている私としては、シンガポールを最初の創業の地にするのは、なかなかハードルが高いな、と言わざるを得ません・・・。

また、アジアと言えど先進国なので、すでに優れた商品やサービスはいきわたっていると考えるほうが自然でしょう。富裕層の数も多く層も厚いので、「良いもの」は見慣れているはずです。日本人であることのアドバンテージを活かした「タイムマシン経営」は、他の東南アジアの国とくらべると適用しにくいかも知れませんね。

それでもチャレンジする人にはふところが深い国

しかし、世界中から優秀な人材が集まり、技術も、資金も、人のつながりも十分すぎるほどそろっている国であることには変わりありません。世界中をあっといわせるようなサービスや商品は、こういう環境から生まれるのかもしれないとも思います。

ちゃんとプランを練り、資金も用意し、現地のエリート層と交わる用意ができているなら、あなたにも大きなチャンスが巡ってくる国でしょう。幸運をお祈りします。


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